2006年 11月 11日
ここがヘンだよ、パソコン(1) |
この所、風景写真ばかりでよい子になり過ぎている(笑)というお声も頂戴しますので、たまには愚痴系を・・・。
いまや日常生活には欠かせないものとなったパソコン。
俺にとっては、小学校高学年の頃親戚の家で初期のパソコン(Basicでプログラムを書かないと動かないもの)に触ってから20年余りの付き合いになりますが、これまでつかず離れずの状態で、ダラダラと来てしまいました。
のめりこんだことがない分、俺はいまでもパソコンというもの(その他コンピュータ一般)について、冷めた目で見てしまうことが多いのです。
松下幸之助氏は部下に「コンピュータを使うと何ができるのか?」と尋ねて、「何でもできる」という答えが返って来たので、「そんなものはいらない」と開発を断念したという話がありますが(よく、大経営者の判断ミスの例として挙げられる、)俺は、パソコン産業がここまで大きくなった今でも、松下氏の言ったことには一理あると思うのです。
パソコンはいわゆる「新しいもの」で、また当初から専門的な人を中心に発展してきた道具なので、文句をつけると「時代遅れの人」か「パソコンの世界が分かってない人」というレッテルを貼られてしまいます。それを承知で、以下では、あえてパソコンのヘンな点を挙げてみました。
*業界の人、ごめんなさい。みなさん、頑張ってらっしゃるのは分かってますよー。
1)パソコンやそのソフトが壊れたり、動作がおかしくなったら、何で自分のせいなんだろう・・・
パソコン以外の一般家電のことを考えてみて下さい。
少しでも不具合があったら、それはもう大変な騒ぎになり、無料で修理、下手をすればリコールされます。
でもパソコンの場合、トラブルは当たり前。他の商品だったら試作段階みたいな状態のものが、平気で売られていたり。ソフトにしても、問題が出たら、メーカーは対策パックなどを(ネット上の分かりにくい場所に)アップして終わり。
考えてみて下さい。ちゃんとボタンを押しても時々間違った番号にかかってしまう電話機。突然カレンダーのメモリが真っ白になってしまい、メーカーに行って(自分で)予約機能を再設定する必要があるビデオ。何かの機能が全く働かない電子レンジ。誰も買いません。
でもパソコン関係だと、それ位の大きさの不具合があっても、文句を言わず買ってしまう。「シロウト」などと言われないためには、みんなやせ我慢して「ああ、あのプログラムのどこそこには、バグがあるから・・・」とか言って、ツウぶらなければならない。
不思議な世界です。
2)パソコンの操作が分からないのは、何で恥なんだろう・・・
初期の頃のものはもちろん、今でも、パソコン(およびそのソフト)は「分かりにくい」
そもそも、説明書を読んでも大半の人々がマスターするのに長時間かかる、下手をすると学校に通わないといけない、なんていう商品(一般向け)は、パソコンの登場以前は、自動車くらいしかなかったはずです。
多くの人が全機能を使いこなせない商品・その説明書というのは、自然に考えたら、作り手の側に問題があるのではないでしょうか。
説明書を読んでも火のつけ方がよく分からないオーブン、どうやったら首を振らせられるか不明な扇風機、そもそも、何をするためにあるのかよく分からない家電・・・誰も買いません。
でも、パソコンだったらみんな買ってしまう。そして、頑張って説明書を読み、解説本まで買い、パソコンスクールに行き、「使いこなせるようになった!」と言って、喜ぶ。
不思議な道具です。
3)セキュリティ対策は、何で自分でしなきゃなんないんだろう・・・
よく広告などで「セキュリティ対策はユーザーの責任です。自分ばかりでなく、他人に迷惑をかけないために」などというのを見かけますが、これもヘン。
一般家電で、通常の使い方をしていても、別売品を買わないと勝手に壊れてしまい、しかも他人に迷惑をかけてしまう、なんてものがあったら、間違いなく製造中止か、売買が免許制などになることでしょう。
でもパソコンは、普通に売られている。買った人は、自分で、製品がおかしくならないように、対策を取らないといけない。
個人情報などが漏れて困ったことになっても、パソコンだったら「パソコンの世界を知らないあなたが悪い」・・・なんだか凄いな。
そして、みんな「○○(対策ソフト)を使っていないようでは時代遅れ」などと言って、セキュリティの知識を競い合っている。
不思議な状況です。
4)で、何が便利になったんだろう・・・
根本的な問題。
パソコンの普及、特に Windows95 が出て以来の爆発的な普及で、みんなの暮らしは良くなったんだろうか?
ワープロが一般化して、どんな文書も活字体で書かれるようになった。
(だからどうだというんだろう・・・)
色々な仕事が効率的になった。
(で、その分休みが増えたかというと、なぜかみんな逆に忙しくなった。給料は増えない・・・)
インターネットやメールが盛んになった。
(これは確かに便利・・・この愚痴だってブログに書いてる訳だし(笑)ただし、なんだか余裕もなくなった気がする。匿名ゆえの誹謗中傷やキャッチセールスは増えたし)
ペーパーレスになった。
(みんなじゃんじゃんプリントアウトしてるけど、本当に紙の使用量は減ったんだろうか)
プレゼンが効率的になった。
(字が動いて、フェードアウトしたからって、何なんだろう・・・その分、内容は薄くなってないだろうなあ。OHP用紙は節約できるけど)
ビデオやゲームの機能が進化した。
(ファミコンで遊んで、画質の悪いビデオで「8時だよ!全員集合」を録ってた頃の方が、みんなよい笑顔だった気がする・・・)
etc,etc・・・
みんな「新しい」というだけで有難がっていることが多い。
不思議な存在です。
パソコンに関する愚痴はまだまだあるので、あとは次回。
*「もういい」って、石が飛んできそうですが(苦笑)
*基本的にひとりごとですので、コメントは結構です。
いまや日常生活には欠かせないものとなったパソコン。
俺にとっては、小学校高学年の頃親戚の家で初期のパソコン(Basicでプログラムを書かないと動かないもの)に触ってから20年余りの付き合いになりますが、これまでつかず離れずの状態で、ダラダラと来てしまいました。
のめりこんだことがない分、俺はいまでもパソコンというもの(その他コンピュータ一般)について、冷めた目で見てしまうことが多いのです。
松下幸之助氏は部下に「コンピュータを使うと何ができるのか?」と尋ねて、「何でもできる」という答えが返って来たので、「そんなものはいらない」と開発を断念したという話がありますが(よく、大経営者の判断ミスの例として挙げられる、)俺は、パソコン産業がここまで大きくなった今でも、松下氏の言ったことには一理あると思うのです。
パソコンはいわゆる「新しいもの」で、また当初から専門的な人を中心に発展してきた道具なので、文句をつけると「時代遅れの人」か「パソコンの世界が分かってない人」というレッテルを貼られてしまいます。それを承知で、以下では、あえてパソコンのヘンな点を挙げてみました。
*業界の人、ごめんなさい。みなさん、頑張ってらっしゃるのは分かってますよー。
1)パソコンやそのソフトが壊れたり、動作がおかしくなったら、何で自分のせいなんだろう・・・
パソコン以外の一般家電のことを考えてみて下さい。
少しでも不具合があったら、それはもう大変な騒ぎになり、無料で修理、下手をすればリコールされます。
でもパソコンの場合、トラブルは当たり前。他の商品だったら試作段階みたいな状態のものが、平気で売られていたり。ソフトにしても、問題が出たら、メーカーは対策パックなどを(ネット上の分かりにくい場所に)アップして終わり。
考えてみて下さい。ちゃんとボタンを押しても時々間違った番号にかかってしまう電話機。突然カレンダーのメモリが真っ白になってしまい、メーカーに行って(自分で)予約機能を再設定する必要があるビデオ。何かの機能が全く働かない電子レンジ。誰も買いません。
でもパソコン関係だと、それ位の大きさの不具合があっても、文句を言わず買ってしまう。「シロウト」などと言われないためには、みんなやせ我慢して「ああ、あのプログラムのどこそこには、バグがあるから・・・」とか言って、ツウぶらなければならない。
不思議な世界です。
2)パソコンの操作が分からないのは、何で恥なんだろう・・・
初期の頃のものはもちろん、今でも、パソコン(およびそのソフト)は「分かりにくい」
そもそも、説明書を読んでも大半の人々がマスターするのに長時間かかる、下手をすると学校に通わないといけない、なんていう商品(一般向け)は、パソコンの登場以前は、自動車くらいしかなかったはずです。
多くの人が全機能を使いこなせない商品・その説明書というのは、自然に考えたら、作り手の側に問題があるのではないでしょうか。
説明書を読んでも火のつけ方がよく分からないオーブン、どうやったら首を振らせられるか不明な扇風機、そもそも、何をするためにあるのかよく分からない家電・・・誰も買いません。
でも、パソコンだったらみんな買ってしまう。そして、頑張って説明書を読み、解説本まで買い、パソコンスクールに行き、「使いこなせるようになった!」と言って、喜ぶ。
不思議な道具です。
3)セキュリティ対策は、何で自分でしなきゃなんないんだろう・・・
よく広告などで「セキュリティ対策はユーザーの責任です。自分ばかりでなく、他人に迷惑をかけないために」などというのを見かけますが、これもヘン。
一般家電で、通常の使い方をしていても、別売品を買わないと勝手に壊れてしまい、しかも他人に迷惑をかけてしまう、なんてものがあったら、間違いなく製造中止か、売買が免許制などになることでしょう。
でもパソコンは、普通に売られている。買った人は、自分で、製品がおかしくならないように、対策を取らないといけない。
個人情報などが漏れて困ったことになっても、パソコンだったら「パソコンの世界を知らないあなたが悪い」・・・なんだか凄いな。
そして、みんな「○○(対策ソフト)を使っていないようでは時代遅れ」などと言って、セキュリティの知識を競い合っている。
不思議な状況です。
4)で、何が便利になったんだろう・・・
根本的な問題。
パソコンの普及、特に Windows95 が出て以来の爆発的な普及で、みんなの暮らしは良くなったんだろうか?
ワープロが一般化して、どんな文書も活字体で書かれるようになった。
(だからどうだというんだろう・・・)
色々な仕事が効率的になった。
(で、その分休みが増えたかというと、なぜかみんな逆に忙しくなった。給料は増えない・・・)
インターネットやメールが盛んになった。
(これは確かに便利・・・この愚痴だってブログに書いてる訳だし(笑)ただし、なんだか余裕もなくなった気がする。匿名ゆえの誹謗中傷やキャッチセールスは増えたし)
ペーパーレスになった。
(みんなじゃんじゃんプリントアウトしてるけど、本当に紙の使用量は減ったんだろうか)
プレゼンが効率的になった。
(字が動いて、フェードアウトしたからって、何なんだろう・・・その分、内容は薄くなってないだろうなあ。OHP用紙は節約できるけど)
ビデオやゲームの機能が進化した。
(ファミコンで遊んで、画質の悪いビデオで「8時だよ!全員集合」を録ってた頃の方が、みんなよい笑顔だった気がする・・・)
etc,etc・・・
みんな「新しい」というだけで有難がっていることが多い。
不思議な存在です。
パソコンに関する愚痴はまだまだあるので、あとは次回。
*「もういい」って、石が飛んできそうですが(苦笑)
*基本的にひとりごとですので、コメントは結構です。
by kyone55
| 2006-11-11 20:00
| 愚痴・批判